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金継ぎに継ぐ金継ぎ [修理など]

いやはや、しばらくご無沙汰している間にすっかり秋になりましたね。チギラヂオです。

今年は昨年と違って殺人的スケジュールにならずに済んだので
わりあい余裕のある秋を過ごしているわけですが。

思えばchigiradioの活動のお知らせという目的はもちろん、
日記的な読み物要素も入れることを目論んで立ち上げたはずの当ブログ。

ここんとこは最低限の告知に終始してしまっていたなあと反省して、
また気軽な日記もちょいちょい書いていければと。


さて、だいぶ前に割れた土鍋やら茶碗やらを漆で継いだ顛末を上げたわけですが

土鍋が割れてかなしい:http://chigiradio.blog.so-net.ne.jp/2011-06-03
土鍋修繕における微妙な決着:http://chigiradio.blog.so-net.ne.jp/2012-03-02

その続編を。

修理が終わった土鍋と茶碗、しばらくは滞りなく使えていたものの、
一年ほど経ったある日、茶碗が継ぎ目からまっぷたつに。

…やはり漆はしろうと修理じゃ無理だったか…。

こうなりゃ意地だ。何が何でも直してやる。
落っことしてこなごなになった湯呑みとともに金継ぎにレッツトライ!

とはいえ容赦のない粉々っぷり…。

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なんとか破片を集めてちまちま接着。
漆なんてまだるっこしいものはやめてエポキシ系接着剤でガンガン着けるぜ!化学の力!

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足りないところはエポキシパテで捏造。発掘品の復元みたい。

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パテや接着剤が食物に触れないよう
継ぎ目の上を金色のうるし風塗料でしっかり覆う。
今回は「新うるし」を使用。

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とりあえず完成。
金継ぎは単に修理というだけでなく継いだ跡も含めたうつわの景色を楽しむものでもあるけれど、
まあなんというかえーと、景色ありすぎな逸品になってしまいましたねw
角度の問題で写ってませんが相当金色の面積広いよw

食器をエポキシで継ぐのはちょっと抵抗ありますが、
本やネットで金継ぎのやりかたを調べると最近はけっこうポピュラーみたい。
「新うるし」も普通の塗料と同じに扱える上
透明うるしと色粉が少量セットになった金継ぎ用セットがハンズとかで市販されてるし、
扱いづらい漆をつかわなきゃならなかったころと比べたら
金継ぎのハードル、相当下がってるなあ。

金継ぎしたうつわは直火不可、レンジ不可になってしまうけど
気に入ってるうつわを使い続けられるのはうれしいかぎり。

あとは水漏れとかアヤシイ成分が溶け出したりとかがないことを祈ります…。

土鍋修繕における微妙な決着 [修理など]

6月に割れた土鍋のふたを修繕すべく「金継ぎ」に挑戦。
四苦八苦しながらもなんとか乾燥させるところまで漕ぎ着けまして。

その顛末はこの日記にも書いたのでご記憶の方もあるかと思われますが、
問題はそのあと。

ムロ(乾燥室)にダンボール箱を利用したためか
一ヶ月の乾燥期間のあいだにすっかり中身を忘れて
箱ごとしまい込んでしまっていたのでした(爆)

道理で冬になって鍋をしようと思ったらふたが見つからねえわけだ。
我ながら鳥頭にもほどがあるわー。

いいかげん決着をつけねばなるまいよ。

ようやく重い腰を上げ、
はみ出して固まった漆をリューターで削り、サンドペーパーで仕上げる。

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うーん、なんか微妙な仕上がりだなー。
継ぎ方もそうだが、漆糊の焦げ茶色のラインが強すぎて
いまいち美しいとはいい難い。
ていうか、ちょっと汚い(笑)
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削ったところの周辺が、釉薬が剥げて白っぽくなってしまったのが
また残念さを醸し出していることよ…。

合わないかと思ってやめたけど、金を蒔いて仕上げた方がまだよかったかも。
当たり前だけど、技法をきちんと使うのは難しいもんだなぁ。
ちょっと適当にやりすぎた。反省。

ともあれ、やりかけのことにひとつ決着がつけられてスッキリした。
まだ試してないからちゃんと実用に耐えられるかは別問題、だけどね。

タグ:土鍋 金継ぎ

土鍋が割れてかなしい [修理など]

タイトルは自由律俳句ふうにしてみました。なんでだ(笑)。

原発事故以降、節電というよりは電気を使うのが癪なあまり
炊飯器の使用を停止してご飯は土鍋で炊いていたのだけれど
その土鍋のふたをうっかり割ってしまった。

IMG_0422.jpg

しまった、これではご飯が炊けない。
可及的速やかに修理しなければ!

しかし調理器具に接着剤は耐久性も気分的にも不安だ。
一方で古来から陶器には漆を使って接着する「金継ぎ」という修繕技法がある。
乾燥には一ヶ月くらいかかるようだが(笑)、耐久性も十分。
骨董じゃないから金を蒔く必要もないしね。

というわけでかぶれは少々心配なものの、「金継ぎ」に挑戦してみることに。

えーと、手順としては
1.まずごはん粒を練って糊をつくる。

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2.生漆を加えてさらに練り、漆糊をつくる。

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3.漆糊で、割れたパーツを接着する。
4.段ボール箱(ムロ)に入れて一週間くらい乾燥させる。

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5.はみだしを削ってさらに乾燥。

今は4の段階。一次乾燥中。
何気にごはん粒を練って糊をつくるのがいちばん大変だったりしたけど
今のところかぶれもセーフ。再びご飯が炊ける日が楽しみだぜ♪

新年早々 [修理など]

というわけで、年末年始ちょっとのんびりしすぎて
グループ展の準備が進まず、早くも追い込まれているチギラヂオです。
うう、今年もこんな感じなのね…(自業自得だけど)。

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本日も製作作業に励む中、突然グラインダーがご臨終。
確かにシャフトのぶれがひどくなってはきていたが、
ついにその土台?が割れてモーターとシャフトが連動しなくなってしまったよう。
こんな壊れ方は初めてだなぁ。さすがに修理不可能っぽい…。

ないと困る工具なので、明日の朝買わなきゃ。
こ、この忙しいときに限って…(泣)。

悲劇は突然に [修理など]

深夜、風呂に入ろうとしたときにそれは起こった。
突如風呂の給湯器につながる給水管の付け根から
激しく水が噴き出してきて、どうしても止まらない。

やむを得ん、と外にある大元の水栓を閉めるとようやく止まったものの、
それは家の中で水が一滴も使えないことを意味するわけで。
さりとて水栓を開けばその瞬間、ものすごい勢いで風呂場から水が噴出してくるし。

これは非常に困ったことになった。

飲料水はミネラルウォーターを買ってくればいいとしても、
そう、トイレが流せないのだ。
しかも悪いことに前日からお腹の調子が悪く、
流せない水洗トイレで用を足してしまった場合、
小はまだしも大どれだけ悲惨な状況になるかお分かりだろうか。
しかも今日中に修理が手配できなかった場合悲惨は二乗倍どころではない。
そ、それだけは避けたい…。

とりあえず朝を待って大家さんに連絡すると折悪しくお留守。
悪いことは重なるもので、
びしょぬれになって冷えたせいかさっそくお腹が痛くなってきた。
あと15分待てば近所のスーパーが開店するのでそのトイレが使える、
それまでの辛抱だ。
そう考える間にも便意はじりじりと迫ってくる。
迫りくる便意と戦う地獄のような15分をどうにか切り抜け、
無事開店と同時にスーパーのトイレに駆け込むことに成功!
神は我を見捨てなかった…。

最大のピンチは切り抜けたものの。
とりあえず大家さんからの連絡があるまで打つ手もない。
またトイレに行きたくなると困るのであまり水も飲めない。
時間つぶしに図書館に行って、つい「サバイバル生活術」なんて本を
手に取ってしまったりして。
ま、そこまでの事態ではないが、ちょっと水が使えないくらいでこのていたらく。
やはり人間の生活上、水の確保は生命線なのだな。
公共料金を滞納し続けても水道が止まるのはいちばん最後だそうだし。

夕方になってどうにか修理の手配も整い、夜には無事復旧。
当たり前に水が使えることのありがたさを噛み締める一日でした。
あーほんと、直ってよかった〜♪

修理マニア? [修理など]

修理がけっこう好きだ。
道具類が壊れるとなんとか修理できないかと考えてしまう。
まあそんなに技術力がある訳ではないので直せるものはほとんどないんですがね…。

最近壊れたのが目覚まし時計。
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シンプルなブラックフェイスと電子アラームではなくベル式なのが
お気に入りだったのだがベルの鳴りがイマイチ悪く、 鳴らないことさえしばしばある。

かくなる上はと いそいそ古い方の裏蓋を開けてみると意外とシンプルなつくり。
特にアラーム機構はベル式なので仕組みがわかりやすい。
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よく見るとちょうどハンマーで叩かれるベルの部分がすり減っている。
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これが鳴らない理由?ならちゃんとヒットするように
ハンマーかベルをちょっと加工すれば音が出るはず。

アラームのスイッチもごくシンプルな仕組みで
スイッチを切る(押し下げる)とアラーム機構と時計回路の間の電極に
プラスチック板が差し込まれて電流が切れ、
スイッチを入れる(押し上げる)とプラスチック板が取り除かれて
アラーム機構に電流が流れる。
よく見ると長い間プラスチック板を差し込まれてきたためか、
電極の間が広がってしまっているようだ。
試しに手で電極同士がくっつくよう軽く曲げ直してみると
あっさりとアラーム機能が復活した。
なんだー。
ちょっと拍子抜けといえば拍子抜けだが、 曲がりなりにも自分で直せたのがウレシイ♪


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