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武満徹トリビュート! [見にいった]

ここんとこすっかり日記の更新が滞ってた。
本格的に寒くなってきたので、寒さに負けてつい寝てしまうんだよね、いかんなぁ。

というわけでこの一週間からPickup。

“武満徹トリビュート〜映画音楽を中心に〜”
20世紀を代表する世界的作曲家、武満徹。大の映画好きとしても知られ、映画音楽作品を実に数多く残した。
その生誕80年にあたる本年、ジャズの菊地成孔とフリーミュージックの大友良英がそれぞれの視点から武満の映画音楽を中心にスポットをあて、オマージュを捧げる。
◆出 演
I 部:大友良英プロジェクト
田中泯(ダンス)、浜田真理子(ヴォーカル、ピアノ)、
ジム・オルーク(プリペアドピアノ、エレクトロニクス)、
熊谷和徳(タップダンス)、西原鶴真(薩摩琵琶)、
江藤直子(ピアノ、チェンバロ、ストリング編曲)、高田漣(スチール・ギター)、
カヒミ・カリィ(ヴォーカル)、近藤達郎(ハーモニカ、バス・クラリネット)、Sachiko M(サインウェイヴ)、パイティティ(ウクレレ)、石川高(笙)、
飴屋法水(物音)、高良久美子(パーカッション)、芳垣安洋(パーカッション)
大友良英(ギター、ターンテーブル、指揮)

II 部:菊地成孔プロジェクト
中島ノブユキ(ピアノ/編曲)、川波幸恵(バンドネオン)/林正樹(ピアノ)、
鳥越啓介(ベース)/早川純(バンドネオン)/吉田翔平(ヴァイオリン)、
楢村海香(ヴァイオリン)、菊地幹代(ヴィオラ)、徳澤青弦(チェロ)/
堀米綾(ハープ)/大儀見元(パーカッション)、田中倫明(パーカッション)/
菊地成孔(指揮、サックス、ヴォーカル、CDJほか)

(BunkamuraHPより)

正直言いますと、武満徹も現代音楽もまったく詳しくはないのだが、
この激レアな企画と超豪華なメンツにそそられて行ってみたら、抜群に面白かった!

1曲ごとにメンバーが入れ替わる何とも贅沢なステージ。
タップダンスや物音(!)、舞踊なども取り入れて
武満曲の前衛性に正面から取り組む大友さんと、
映画と音楽の関係、という搦手から攻めてペペに着地する菊地さん、
というアプローチの違いも対照的で面白い。

しかし、これだけのものになるということは元の音楽自体も凄いはず。
特に映像と合わさるとどんな感じなんだろう?これはちょっと観てみたい…!

3F席だったけどひさしぶりの大ホールの響きも気持ちよかったな。
当然いわゆる武満トーン(トーンクラスター)が多用されるわけだけど、
聴いてるとなんかあっちに持ってかれるっていうか、意識が飛ぶ感じになるんだよね。

唯一残念だったのは幕間の片山杜秀氏との鼎談が聞き取りにくかったこと。
時間もあまりなくて面白くなってきたところで終わってしまったので、
もうちょっとじっくりと話が聞きたかったなぁ。

このライブ、一夜限りとはもったいない。
なんらかのかたちで音源化されないかなー。

たまたま多摩にてたまの映画 [見にいった]

そりゃあ劇場公開まで待ちきれないに決まってるさ!
リアルタイムで見てた身には“伝説のバンド”なんて言われると少々面映い気分ではあるけども。
ミュージシャン・たまの元メンバーたちを追ったドキュメンタリー映画、
その名も「たまの映画」先行プレビューを見に、第20回映画祭TAMA CINEMA FORUMへ。

と書き出してはみたものの、考えてみたらまだ公開してないんだから、
内容について書いたらネタバレになってしまうってこと?
うーむ、困った。Twitterではちょっと書いちゃったしなぁ。

では詳しい感想は劇場公開後に改めて書くとして、上映後に行われたトーク&ミニライブについて。

トークはたまの元メンバーである滝本さん、今泉力哉監督、
映画中にも登場するヨーロッパ企画の上田誠さんに司会の方が質問していく形でしたが
慣れないステージだからか全員どうにも居心地悪そう〜な感じ(笑)。
しかしトークが進むにつれて緊張もほぐれ、会場からの質問コーナーでは突っ込んだ意見も聞かれ、
なかなか充実した内容となりました。

その後セットを変えて、滝本さんが弾き語りで3曲ほどのミニライブ。
映画中でも多数ライブシーンが入っていたけれど、やっぱり生は格別。
音を出した瞬間にホールの空気が変わるこの感じはライブでしか味わえないな。
しばらく遠ざかり気味だったけれどまたライブにも行きたくなった。

しかもこの日「たまの映画」予告編がyahoo!トップページで紹介され、
Yahoo!映像ランキングで実写版ヤマトを抜いて一位をとったそうな。
やった!キムタク越えだ〜ッ!!
http://videotopics.yahoo.co.jp/videolist/official/movie/p95b7603507f3c50c1d47bfa89567b829

たまの映画公式サイト→http://www.tamanoeiga.com/
邦画専門サイト“Hoga Holic”にて、この日の先行プレビューの詳しい模様が掲載!
http://www.holic-mag.com/hogablog.php?blogid=11&itemid=2466

「頭の中にある風景」 [見にいった]

8月は暑さに負けてなかなかブログの更新までたどりつかず放置してしまいましたが、
みなさんいかがおすごしですか。
しかし9月に入っても秋風どころか連日の35℃越えとはどういうことじゃい!
天気予報もチェックしなくなって久しいが、
それでもしだいに空は高く、日は短くなっている(気がする)。


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ま、それはともかく。
グループ展でもおなじみ、ガラス作家・川島潤子さんの個展を見にカロカロハウスへ。

ギャラリーの壁にずらりと取り付けられたガラス板。
これは窓だ。
ガラス越しにのぞける潤ちゃんの脳内。
大きくなって山や海を眺めたり、小さくなって虫や草花と話したり、自由自在。

描かれた生き物たちも、デフォルメされながらもリアルな手触りと確かな生命感を持っていて、作者が普段からしっかりと見つめていることがよくわかる。

なんでもないような日常的な風景に向けられた観察力とやさしい視点。
人がどんなものを見てるのか、他の人は知ることができないけど、
少しだけ彼女の視点を追体験できたようでうれしい。

川島潤子個展
『頭の中にある風景』
8/27(金)〜9/7(火) 水木休

kalokalo house
茅ヶ崎市中海岸2-4-31 TEL0467-58-8331
10時〜18時
http://www.kalokalohouse.net/
http://kwjunblog.blog69.fc2.com/

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おはじきみたいでかわいい小品。なんとご来場者にプレゼント!

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タコの豆皿を購入。潤ちゃんのイカタコ系は絶妙っす♪

JAZZ ART せんがわ [見にいった]

前から行きたいとは思っていたが機会を逃していたJAZZ ARTせんがわ。
今年も情報の入手が遅れたために出入自由の共通チケットが入手できず、
泣く泣くいちばん興味をひかれた7/9のプログラムに絞ることに。

会場のせんがわ劇場は安藤忠雄設計だとかで、
道路に沿ってのびる細長い敷地を活かしてパースペクティブを強調しながらも
微妙に水平感覚を狂わされるような不思議な建築。表参道ヒルズに近いか。
それにしてもコンクリート施工の美しさがハンパない。さすがだわー。
こんなきめ細かく均一なコンクリートは見たことが無い。

さてライブはまずHaco×坂本弘道×荒井良二。
絵本作家・荒井良二さんはライブペインティングでの参加。
演奏とともに即興で3m×4mくらいの大きな画面にチューブから絵の具を直接塗り付けて手でガンガンのばしたり混ぜ合わせたりしてゆく。
ほとんど休まずに大きくからだを動かしながら描き続ける線や色の固まりはからだの運動の軌跡を画面に刻印しているようだ。
それでいて画面には次第に何か作品と呼べるものがきちんとたち現れてくるところが面白い。

そして今回いちばん観たかった梅津和時×田中泯×山下洋輔。
まさに達人同士の真剣での斬り合い、というか。
「間」の使い方が尋常ではない。圧倒されるなぁ。
修行不足のシロウトとしては、刃先をよけるのが精一杯といったところ。
まだまだ修行が足りんなぁ…。

音楽に他の表現が組み合わされているとその身体性を強く感じる気がする。
音楽とは身体。絵とは身体。踊りとは身体。なのかもしれない。

やかんとblack coffeeとムットーニ [見にいった]

いままでやかんのなかったチギラヂオ家。
お湯はナベ、もしくは小さい鉄瓶で沸かしていたが
麦茶などの重要の増大する夏に向けて、ついにやかんを購入。
どうせならやはりアレが欲しい…。
ということでわざわざ合羽橋まで出かけてきましたよ。
最小サイズの2.0ℓ。か〜わ〜い〜い〜♪

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「お茶でも飲んで落ち着きなよ…」

その後black coffeeの展示を見にスパイラルに向かったところ、
表参道の駅でばったりとあかしさんに遭遇。惜しい!
聞けば渋谷でsirupさんと待ち合わせとのこと。
sirupさんはパルコでやってるムットーニ展を観てくるそうで、
うは、それスパイラルのあと行く予定だわ。なんというニアミス(笑)

ともかくスパイラルへ。
black coffee作品はちょっと色調が変わったような?
ビビッドな色味のポップさに加えて繊細さを感じる落ち着いた色味、
どちらも夏のさわやかな空気にふさわしいなぁ。

1Fでやってた石本藤雄展〜布と陶に咲く花〜も面白かった。
でっかい陶板の花は近づくと釉薬の繊細な表情が美しい。
でっかくてごろんとした陶器の花。鍛金とはまた違う果実の量感の表現。

そしてムットーニ展の19:00からの上演会に間に合うように
大急ぎで渋谷に移動。ちょっと遅刻したがなんとかセーフ。
The Darkside of MUTTONIのタイトルどおり、
骸骨やドラキュラなど闇の世界の住人たちが主役の作品が多い。
しかしそこはムットーニ。不気味でありながらもどこかユーモラスで美しい。
個人的には陽気な骸骨たちがお気に入り♪
金曜に完成したばかりの作品もあったが
W杯のせいで完成が2〜3時間遅れたってエピソードがおかしかった(笑)。

最近のオープン型の作品ではアクリルの透明リングが使用されていて
青色のLEDとともにムットーニ作品にはちょっと異質な感じがしていたのだけど、LEDの青色が白熱電球のオレンジ色と混ざり合って紫色に変化していく光と影の映りこみがなんとも美しい。
こういう使い方もあるのか〜。勉強になります。

駆け足だったが楽しかった一日。
さっそく買ったやかんで自作のドクダミ茶をいれたら、
どうしようもなくドクダミ!!だった…。うぐぐ。

●black coffee あかしゆりこ 夏至展

6/21~7/4(最終日19:30まで)
spiral market
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/2010/06/spiral-market-selection-vol198.html
http://www.spiral.co.jp/f_guide/market/blog/market_diary/sms_vol198black_coffee.html

black coffee HP
http://www.blackcoffee.jp/

●The Darkside of MUTTONI

6/10~6/28 10:00~21:00(最終日17:00まで)

ロゴスギャラリー(渋谷パルコ パート1・B1F)
http://www.parco-art.com/web/logos/muttoni1006/index.php
ムットーニ official web site
http://www.muttoni.net/

花咲ける琺瑯 [見にいった]

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グループ展などでもなにかとご一緒する機会の多い
琺瑯作家・SIRUPさんの個展へ。

定番のピアスやペンダントの他に、
今回はヘアゴムやメダル(ブローチ)といった大ぶりのアイテムがデビュー。
鮮やかな色彩とあいまって、咲き乱れる大輪の花のような華やかさ。
やはり新作のボタンのブローチもカラフルポップで楽しい。

季節はそろそろ梅雨だけど、
一足先に夏らしいわくわくした気分になれる展示。

お手製の什器もみどころですよ〜☆

謎掛けのほうろう
2010年 6月 11日 (金) 〜 22日 (火)
10 : 00 〜 18 : 00 16日 (水)・17日 (木) 休み
茅ヶ崎 kalokalo house にて
http://www.kalokalohouse.net
紹介ページ→http://www.kalokalohouse.net/sirup.html
sirup HP→http://www.sirup.jp/
タグ:琺瑯 sirup

土偶な休日 [見にいった]

飴で寒くて薄暗いのでつい14時まで寝てしまった。あああ。

折れそうな心を支えつつ、国博の土偶展へ。
閉まるギリギリだったがなんとか入れた。ラッキー♪
土偶ばかりこんなに見たのは初めてだが、
国宝だの重文だの、さすが名品ばかりで見ていて飽きない。
プリミティブアートに通じる(っていうかそのものか)
素朴でありながらも対象の本質をしっかりとつかみ取っている表現が頼もしい。
といいながら中空土偶の腹や下半身のあたりなどは
奇妙に生々しいリアリズムにも満ちていて、写実力の高さもうかがえる。
当時の人々の生命力やわくわくする熱気のようなものを感じた。
いいな、縄文。もうちょっとゆっくり来ればよかったー。

といいつつおみやげに土偶シールを購入(笑)。

文殊の知恵熱 結成20周年記念公演“アイニジュウ” [見にいった]

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文殊の知恵熱は結成20周年を迎えた年季の入ったパフォーマンスユニット。
前からみたいと思っていたものの、機会を逃し続けていたのだった。

プロペラ仕掛けで音を立てるお手製の楽器を頭にかぶって歩き回ったり、
自転車用のポンプを笛につないで演奏?したり、
明滅するライトと笛が仕込まれたバー暗闇でくるくるふりまわしたり
仕掛けはシンプルながら運動と知覚(視覚・聴覚etc)が連動する面白さが
ダイレクトに伝わってくる。
といっても決して小難しくはなくエンタテイメント性も十分に盛り込まれ、
会場を縦横に使いながら観客をも自然に巻き込んでしまう見事なパフォーマンス。

子供はもちろん、それ以上に大の大人が実に楽しそうだったのが印象的でした。

ボリューム的にはちょっと食い足りない感じもしたけれど、
そのぐらいで止めておくのが20年続くコツというものなのかも(笑)。

文殊の知恵熱HP→http://www004.upp.so-net.ne.jp/toji/monjyu/monju.html

ENSEMBLES'09「休符だらけの音楽装置」 [見にいった]

ようやくENSEMBLES'09「休符だらけの音楽装置」展に行ってきました。
…でも今日(11/3)までなんだこの展示(爆)。
しかも最終日はクロージングライブ、つまり実質展示は昨日まで。
役に立たない情報で申し訳ありませんm(_ _)m。

秋葉原にある廃校になった中学校の屋上にさまざまな音楽装置が設置され、
お互いに影響を与え合いつつ風の音や都市の音などをもとりこんで
一期一会のサウンドスケープを描き出す。

風向きによって上手く音が出たり出なかったり、
突然思い出したように動き出したりといった装置のぎこちなさがなんともかわいい。
元・給食室の備品だったとおぼしきデカいカゴやザル、ボウルなどが利用されてたりするのも楽しい♪(ていうか欲しい…)

床すれすれに下げられた大型のイカ釣り電球に近づくと
足下から心臓の鼓動のような振動が響いてきて、
大きなイキモノの体内にいるような不思議な感覚にとらわれた。

都市のエアポケットに落ち込んだような不思議な時間と空間の体験。

とかいいつつ夕刻からオープンする展示なので
雨も小やみになっていた始めのうちはよかったものの
突如激しい風雨に襲われ屋根のある階段付近に避難するもその激しさは増すばかり。

気温もぐんぐんと下がってきて吹きさらしの屋上は凍りつかんばかりの寒さに。
防寒装備などまるでしていなかったヘタレな私は這々の体で退散してきましたよ。

うう、朝降っていなかったからといって冬山をナメたらイカンのね…。
と電車のなかでかじかんだ手をさすりながら反省してみる。

てか、東京の真ん中だけどな…。しかもまだ秋だけどな…。

ENSEMBLES'09の総合サイト→http://www.ensembles.jp/

散財in「工房からの風」 [見にいった]

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「工房からの風」というクラフトマーケットを見に千葉の本八幡へ。
染織・陶芸・木工・ガラス・金工など全国から質の良い手仕事の品が集まる。
手を抜かず誠実にものをつくっている作家さんの仕事は見ていて気持ちがいい。

いろいろ欲しくはなるものの、残念ながら金はないのでここが考えどころ。
終了時間ぎりぎりまで迷いに迷った結果、田鶴濱守人さんの陶の鉢、平井沙織さんの金属の針刺し(?)、SIRUPさんの琺瑯のペンダントをゲット。
歩き回りすぎて足痛いけど、かなり満足。うへへ♪

その足で千葉そごうで開催中の「秋の加茂縞織」展に顔をだし、
ひさしぶりにギャラリー七井土の灯のオーナーさんとおしゃべり。
しゃべりすぎて喉痛いけど、楽しかった♪

その「秋の加茂縞織」展、ご好評につき会期が一週間延びるそうです。
“大人の趣味の街”をコンセプトにしたフロアにぴったりの
素敵な空間に仕上がっておりました。 お近くの方はぜひどうぞ〜。

10/13〜10/26 千葉そごう 9Fこだわり趣味の街 特設会場

「工房からの風」HP→http://www.nikke-cp.gr.jp/cia/
ギャラリー七井土の灯→http://jean1950.blog69.fc2.com/

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