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映画「プリピャチ」 [見にいった]

チェルノブイリ原発事故が起きた直後、
住民はすべて避難し
周辺地域は二度と人が住めない環境になってしまったと
私を含めほとんどの日本人は聞いたと思う。

だから数年後、住み慣れた故郷とはいえ
汚染地域に戻って暮らしている人たちがいると知ったときは心底驚いた。
命が惜しくないのだろうか?それとも危険を知らされてないのか?

しかしそれから20年近くが経ち
日本でも原発事故が起こってしまった今では、
当時の自分の考えの浅はかさを恥じる他はない。
そんな単純な話ではなかったのだ。

事故の12年後、1998年に
「いのちのたべかた」のニコラス・ゲイハルター監督によって
記録されたモノクロの映像は、
原発から4kmの町プリピャチを含む
30km内立入制限区域“ゾーン”で生きる人々を
ただ静かに、寡黙に映し出す。

12年後のプリピャチ。12年後の福島。

未来はすでに用意されているのか?

まずは現在を知り、過去から学ぶことから始めなければ。

「プリピャチ」公式HP→http://www.uplink.co.jp/pripyat/
タグ:映画 原発

キラキラ [見にいった]

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若い友人の大学の卒制展を見に五反田のデザインセンターへ。

やはり卒制ともなると4年間の集大成。
気合いの入った作品ばかりで見応え十分。

地下の吹き抜けいっぱいに躍る
色やパターンの明るさ華やかさは
なにかとてもキラキラしていて、
そのまま大学生の女の子たちの
4年間という時間が凝縮されているようだ。

自分のときはどうだったっけ…とか
思わず遠い目をしてしまうのは、
たぶん年を取った証拠だろーなw

女子美術大学染織合同卒業制作展
五反田 東京デザインセンターBFガレリアホール
2012.2/24〜2/27
10:00〜20:00 (最終日27日のみ17:00まで)
http://www.design-center.co.jp/

Xmas Receptionと2k540 [見にいった]

寝過ごして工房へは行き損ねたので、
昨日行き損ねた青山スパイラルのSIRUPさんの展示へ。
なんとなくお買い物モードでなかったので購入は見送ったものの、
参加4ブランド(siki、NOMINATION、NIS、SIRUP)
それぞれの個性が光る良企画。
一口にアクセサリーといっても、
それぞれにまったく違った発想とアプローチが見れるのが楽しい。

今日までなのでお早めに!

Xmas Reception
11/24(木)〜11/27(日) 11:00〜20:00
青山スパイラル1F showcase
http://www.spiral.co.jp/e_schedule/2011/11/shopxmas-reception.html


それとは別に、最近出来た2k540というスペースにも行ってみた。
「ものづくり」をテーマに、秋葉原〜御徒町の高架下を利用して
アトリエショップやカフェがちょっとした街のようにならんでいる。

閉店時間が迫っていたのでざっと見ただけだったけど
新奇さを売りにするアーティストものというよりは、
若手の職人さんたちがしっかりつくっているものが多い印象。
やはり土地柄か、かばんや財布と言った革製品とジュエリーが多いようだ。

個人的にはプラスチックや廃材など意外な素材でジュエリーを制作している2mOa(ツーモア)と、樹脂製品専門のトウメイが面白かった。

バランス的にはもうちょっとハジケた店が多くてもよいかな?
これからどんどん人が集まって面白いスペースに育っていくことを期待!

2k540 AKI-OKA ARTIZAN
http://www.jrtk.jp/2k540/

ライトアップと銅鍋 [見にいった]

友人が携わったというライトアップを見に清澄庭園へ。

紅葉のこの時季、清澄庭園や六義園など
都立庭園のライトアップが行われているのだそう。
知らなかったな。
近くの木場公園や東京都現代美術館、門前仲町辺りにはときどきくるけれど
清澄庭園は初めて。

大きな池を中心とした風雅な庭園には園路にそって行灯がぽつりぽつりと配され、
ポイントになる樹木や島、「涼亭」と呼ばれる建物は集中的にスポットなどで演出。樹木に紫系のライトを当てたり、富士山をイメージした築山を白色系のライトで表現など、ちょっと難しいカラーの光りも効果的に使われている感じ。

ぐるっと巡っていくにつれて展開していく光の表情には
映画のようなストーリー性が感じられて、味わい深いものでした。

土日はあいにく天候が悪いそうですが、
照明関係の方はぜひ!

帰りには近くの店で深川めしを堪能。こちらもよいお味でした〜♪

清澄庭園ライトアップ~深川あかりつむぎ~
11/12〜11/20 日没〜21:00

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もうひとつ、関連性はまったくありませんが
別の友人の展示を見に伊勢丹新宿店へ。

しかもクリスマス企画とエスカレーター挟んで反対側の和食器コーナーに、
その鍛金作家・田中俊介のコーナーが(笑)。
彼の制作する銅や真鍮、錫の食器とキッチンツールは
ぽってりとしたかたちの銅鍋やクラフト感あふれるカトラリーが魅力的。

ふだんなかなか会わなくても、みんなこうしたかたちで
がんばっているのを見るのはうれしいなぁ。

週末は作家の在廊もあるそうなので、新宿にお出かけの方はぜひ♪

田中俊介展
〜11/22 伊勢丹新宿店5F 10:00〜20:00

「ふくよかな琺瑯」 [見にいった]

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修羅場の合間を縫って茅ヶ崎はカロカロハウスで開催中の
SIRUP「ふくよかな琺瑯」展へ。

ふくよかという言葉のとおり、
どこか柔らかで軽やかなSIRUPさんの琺瑯アクセサリー。
新作アイテムやカラーも盛りだくさん。
ニットのミニバッグなんてアイテムもあって、
そこに躍るボタンピンやイニシャルのチャームもたのしい。

今回は新作の丸にシルバーのピアスをお買い上げ。
色はシックに黒と白。
DM見たときから欲しいと思ってたのだ。

修羅場は依然として予断を許しませんが(爆)、
ピアスと一緒にちょっと元気ももらってこれたかも♪

SIRUP HP→http://www.sirup.jp/

ふくよかな琺瑯
−毎日の笑顔の積み重ね−
2011 年 10 月 14 日 (金) 〜 25 日 (火)
19 日 (水)・ 20 日 (木) 休み
10 : 00 〜 18 : 00
kalokalohouse(茅ヶ崎)
http://www.kalokalohouse.net/

小さな SIRUP(シロップ)の
琺瑯(ホウロウ)のかたち
身につける人もにっこり
それを見る人もにっこり
アクセサリーからふくよかな世界が広がって
笑顔をわたせるように

チギラヂオ グッチへ行く [見にいった]

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新宿で所用を終えたあと、思い立って「岸部露伴 新宿へ行く」展へ。

SUPURも結局買い損ねたし、
ついでがあれば見に行こうかなとは思っていたのだけど。

会場のグッチ新宿店はウインドウディスプレイも露伴一色でかなりの人だかり。
若物たちが写真を撮りまくってるけど、入ってく人はあまりいない。
さすがは高級ブランド、なかなか敷居は低くないよなぁ。

え、私? もちろん入ったこと、ありませんよ…。

しかもいつもどおり、いや、今日に限って上から下までユ●クロだ。
こんなんでのこのこ入ってったら
速攻黒服の兄サンにつまみ出されるんじゃあなかろうか。

いやいや、人気漫画家とのコラボを企画した時点で
場違いな客の来店くらい予想済みだろう。
てか、ふだん高級ブランドとは縁のない客層を呼び込むのが
そもそもの狙いでもあるはずなんだから、なにも臆するこたあない。
こうなりゃ当たって砕けろだ!
と無理矢理テンションを上げて入店したものの、
すんなり3Fのイベントスペースに通されてちょっと拍子抜け。
まあ当たり前か。気負いすぎでした(笑)。

会場内はそこそこの混雑。
「岸部露伴グッチへ行く」の漫画部分の生原稿と大判カラーイラストの原画、
大判のカラー原画の横にはそれぞれのモデルになった衣装が展示されていて、
実際の服がどのように“荒木カラー”に変換されたのか、
比べて見れるのが興味深い。

もうひとつ気づいたのが、人物のイラストでも
相当ぎりぎりまで遠近を強調したデフォルメがされていたりすること。
印刷物だとそれほど気づかないのだが、
原画で見るとギュンと絵が前にせり出してくるような迫力がある。
印刷物になると全体に平均化されてちょうど良い効果になる感じなのだろうか。
これもまた荒木マジック。うーむすごい。

そして展示スペースの最後には等身大露伴フィギュアが。
以前出たフィギュアを大きくしたもののようだけど、なかなかいい出来。

しかし後ろにまわるとけっこうパテキズがあったりして。
時間、無かったんだろうな…これだけ大きいブツはやっぱ大変だよな…。
などと余計なことを考えながら帰路につきました。

「岸辺露伴 新宿へ行く」
2011.9/17〜10/6 グッチ新宿 
http://www.araki-jojo.com/96/

「浮かぶ どうぶつたち」 [見にいった]

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絵本と立体の作家・あきくさあいさんの展示を見に
おなじみ茅ヶ崎のカロカロハウスへ。

カロカロの天井が高い独特な空間を効果的に使って、
アザラシやジュゴンが浮かんだり、コウモリたちが飛び回ったり。
残暑の中でもひんやりとした海や森の中にいるみたい。
一頭一頭表情も仕草も違って、ずっと眺めていても飽きない。

あきくささんのどうぶつたちは、ただかわいいだけでなく
生き物としての確かなリアリティを備えている。
それは彼女の、どうぶつたちへの並々ならぬ興味と愛情が、
徹底した観察と造形力で裏打ちされた結果なのだろう。
リアルさだけでもなくかわいさだけでもない絶妙なバランス。

会場では立体作品のほか、絵本や原画の展示・販売も。

あきくささんのイラストによるどうぶつスタンプは
マレーグマ、アルパカ、オカピ、ウォンバット、タスマニアンデビルなどなど、
他ではまずお目にかかれないラインナップ。
思わずバクを親子(バクの子供はウリボウ!)でお買い上げしてしまった♪
でもカモノハシとかカピバラもよかったな〜。
次回のお楽しみか?

「浮かぶ どうぶつたち」
2011.9/2(金)〜13(火) 10:00〜18:00
茅ヶ崎・カロカロハウス http://www.kalokalohouse.net/

秋草愛HP「&popof」→http://www012.upp.so-net.ne.jp/and_popof/

「ー表現する素材ー日本の夏じたく」 [見にいった]

初めての三渓園。雨足はかなり本気だったけど行ってよかった。
雨に濡れる新緑もまた風情がありますな。

庭園はもちろん、園内に点在する建物も
別荘や茶室の名建築を移築してきたものばかりで見応え十分。
お茶会なども開かれているようなので、
着物でのんびりと散策するのも素敵だろうな〜。着たことないけど(笑)。

展示の方も様々な素材の作家さんが夏向けの着物地や小物、うつわなどを
出品されていて、早くも上質で涼しげな夏の空気を感じることができました。

染織の作品が多かったので、着物を着る人ならばもっと楽しめたかも。

今回は陶磁の白倉えみさんのはしおき?をゲット。
くつろいだ様子がなんともいい感じ。

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「表現する素材ー日本の夏じたく展」
http://nihonnnonatsu.cocolog-nifty.com/

ギザギザとハートのほうろう [見にいった]

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3月は修羅場明けと地震であっという間に過ぎ去ってしまい気づけば4月。

停電騒ぎでふてくされ、自主休業を決め込んでひきこもっていたが
いつまでもぼんやりとはしてられないぞ、と思いはじめた頃合い
琺瑯作家・SIRUPさんの個展が始まったので、珍しく会期早々にお邪魔する。

光の差し込む開放的なギャラリー空間にカラフルな琺瑯の作品たちが映える。
ほのぼのとした春の空気。うーん、いいなぁ。

新作はハートをモチーフにしたピアスやペンダントと
太陽みたいなギザギザふちの円形ブローチ。
どちらも思い切って大きめだけど、明るい色彩が頼もしい。

とかいいつつ旧作のキャンドルホルダーを購入。
春っぽいさわやかな色合いとかたちに惹かれて3色買い。
重ねるとたんぽぽみたいでかわいい♪
売り上げの一部を義援金に充ててくださるとのこと。頼んます。

いま自分にできること、するべきことをみんな考えてるけど
それは意外とシンプルなことかもしれないな。
仕事をしたりなにか見たり人と話したりごはんを食べたり、
そのなかで自ずと見えてくる気がする。

さて、そろそろ外に出てみよう。


●ギザギザとハートのほうろう

4/1(金)〜4月/27(水)
休廊日:12日(火)
10:00 〜 20:00 (最終日〜18:00)
※ギャラリーは現在20:00までの営業時間ですが、閉店時間変更の可能性があります。
その場合は再度お知らせする予定ですがどうぞご注意ください。

Za Gallery 文京
〒113-0021東京都文京区本駒込2-28-10
文京グリーンコートイーストウイング1F
TEL/FAX:03-3946-5390
都営三田線 千石駅A1出口より徒歩3分
JR駒込駅・東京メトロ南北線駒込駅より徒歩10分
http://www.bunkyo-greencourt.com/shop/za_gallery.html

SIRUP HP→http://www.sirup.jp/
Twitter→ http://twitter.com/sirup_

タグ:琺瑯 sirup

「アンサンブルズ2010ー共振」 [見にいった]

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水戸芸術館で昨年11月から開催されていた「アンサンブルズ2010ー共振」展、
早いもので今週末でいよいよ会期終了。

2008年にスタートした音楽家・大友良英のディレクションによる「音の展示」のシリーズだが、2009年の原宿での展示がとてもよかったので、ちょっと遠いが今回も見に行こうと決めていた。

連続するいくつもの展示室を貫いて配置された
大量のポータブルプレイヤーやスネアがたてる不規則なざわめき。
解体ー再構築されたピアノから天に伸びるワイヤーのかすかなうなり。
無数のイヤホンから漏れてくる音楽の断片。
そして行き交う観客のたてる足音やささやき声。
すべての音と響きが混じり合い、空間をつくりだす。
一瞬として同じ瞬間はなく、神経を集中しているうちに、
ざわめく森の中、あるいは巨大な生き物の体内にでも入り込んだような不思議な感覚に陥る。
気がつけば結局3時間以上滞在していた。

時間が許せばもっと居たかったなぁ、っていうかここ住みたい(笑)。
長時間音に集中していたせいか、外に出てからもあらゆる音が新鮮に聴こえて
耳と頭の中が洗い直された気分になった。

土日ではなかったのでキワマリ荘の方は見れなかったのが心残り。
ライブイベントも観たかったし、うう、もう一度行ければ…。

気になってる方は今週末が最後のチャンス!
ぜひ現場で体験を。


「大友良英のJAMJAM日記」:http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/
水戸芸術館HP:http://www.arttowermito.or.jp/art/modules/tinyd0/index.php?id=14

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